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バイトがあって今がある Furui Rihoさん

2025年5月19日 公開

経験という宝物が、運命を切り拓いてくれるよ。

カラフルなファッションにゴスペルをルーツとしたリズム感覚と歌唱力でミュージックラバーから注目を集めるFurui Riho。今や全国で活躍するシンガーだが、実は長い下積みを経験した苦労人だと言う。真っすぐで力強い歌声の裏には彼女が積み重ねてきたアルバイトの経験があった。

初めてのバイトで優秀スタッフとして表彰!

屈託のない笑顔とキュートなファッションで取材会場に現れたFuruiさん。「自分らしさ」をテーマに数多く歌う楽曲のイメージそのままの飾らない印象だ。
ご出身は小樽市、音楽との出合いは幼少期までさかのぼる。きっかけは、母親の知人の牧師から教会で行われるゴスペルライブに誘われたことだった。
「妹と母の3人で参加してみたら、自分と同じぐらいの子たちがみんなで楽しそうに歌っていて、すぐに『私もやってみたい!』って。母と妹も一緒に行くことになり、家族3人で日曜日は歌って過ごす日々を送っていました」
そんな彼女がゴスペルをルーツとするR&Bに出合ったのは必然だった。小学生のころにはマライア・キャリーやホイットニー・ヒューストン、中学生になるとアリシア・キーズやアッシャーなど洋楽を中心に聴いていたと言う。本格的にシンガーを志したのは大学1年生のころ。
「当時かかわりのあったボイストレーニング教室で発表会があって、初めてみんなで歌うのではなく一人でマライアの曲を歌ったんです。緊張のステージを終えて顔を見上げると、観客の皆さんが感激した様子で拍手をしてくださって『この瞬間のために生きていたんだ』って実感して。『自分はシンガーになりたい』という強い思いが心の奥底からわき上がってきました」
夢を見つけた彼女がアルバイトを始めたのも同時期だった。応募先は誰もが知る「ユニクロ」。ここで彼女の努力家としての力が開花していく。
「当時は今よりも厳しいサービスが求められる時代でした。でも、やるからには一生懸命頑張ろうと、お客さんに率先して声を掛けたり、オリジナルの清掃マニュアルを作ったり、先輩にも積極的に意見したりして。全国のスタッフ代表として、六本木の東京本部に呼ばれて表彰を受けたこともあり、自分が世の中に必要とされているという実感を得られたバイトでした」

価値観を一変させたカナダでの留学経験

Furuiさんはアーティストとして自らの視野を広げ、英語力を鍛えるために大学3年生の終わりごろに大学を休学し、1年間の海外留学を決意する。留学先のカナダ・トロントでは「とことん自分のふがいなさを味わった」と苦々しい表情で振り返る。
「レストランで一つ注文するのも大変だし、携帯の契約も口座開設も何ひとつできないし、バイトも決まらない。それまでは高慢に『自分は出来る』と思っていたのが、本当は周囲の人の助けや愛情がないと何もできないんだって痛感しました」
現地ではさまざまなカルチャーショックを受けたと言う。その一つが、北米全域で展開しているメキシコ料理チェーン店でのバイトだ。
「日本でのバイトは常にメモを取るのが当たり前だったんですけど、この店では逆に『メモを取ってないでちゃんと私の話を聞いて』って怒られたんです。またある日はスタッフがお客さんに『彼女はシンガーなんだ』って紹介してくれて、そのままのノリでみんなで歌を歌ったこともありました(笑)。自分の知ってる価値観だけが正解じゃないんだって、実感した出来事でした」
帰国後は、改めて音楽を続けようと意志を固めたと言う。
「留学してから物事の考え方が全く変わりましたし、日本語の豊かさも再認識して、この言葉で歌を伝えていきたいと思ったんです。だから、就職するという選択肢は一切考えませんでした」

バイトを辞め書いた曲が運命を切り開いてくれた

ユニクロでの経験を生かし「GU」でショップスタッフをしながら歌手活動を続けていったFuruiさん。クラブやバー、ライブハウスだけでなくショッピングモール、お祭りのステージ、高齢者の介護施設と、あらゆる場で歌い、家ではPCを使って楽曲制作を続けた。しかし、ヒットに恵まれることがなく幾度もの季節が過ぎていった。そしてある時に、大切な人との別れも経験した彼女は大きな決断をする。
「売れない、お金もない、自信もない、自分の価値も見当たらない。でも、どん底の中で自分を見つめ直した答えは『やっぱり音楽しかない』でした。逃げ道をなくすために思い切ってバイトを辞めて、『これが最後でもいい』って言うほど決意を込めた一曲を作ったんです」
それこそが、彼女が初めて配信リリースした「Rebirth」だ。自分の弱さを赤裸々に歌い上げ、過去の自分への決別と生まれ変わりへの強い意志を歌った楽曲は、瞬く間に全国の音楽ファンからの耳目を集めた。シンガーという夢をかなえた彼女は現在、東京・札幌の二拠点で精力的に活動し、まもなく全国ツアーも控えている。
更に最近、下積み時代からの念願がかなった出来事が起きたと言う。シンガーとして参加したAyumu Imazuの楽曲「LIVE IT UP!(feat. Furui Riho)」が、かつてのバイト先であるユニクロの「UT」WEB CMタイアップソングに起用され、CMにも出演を果たしたのだ。
「毎日毎日、Tシャツを畳みながら『自分は歌手になるぞ』と夢見て、『ユニクロのCMに使われるぐらい有名になるぞ』って考えていたんです。それがまさか実現するなんて、自分でも驚きました」
最後に、夢をかなえるためのヒントを聞くと、こう応えてくれた。
「誰に何と言われても諦めないこと。それから、自分がどんな人間になって、どこに向かって、何を実現して一生を終えたいか、とことん突きつめること。私がそれを見つけることができたのは、『経験』という宝物をつかみ続けてきたからだと思うんです」

Furui Rihoさんの思い出バイト

メキシコ料理チェーン店
北米で展開しているタコスやブリトーのお店。あまりにおいしくて8キロ太りました(笑)
トロントの寿司店
韓国人の経営する、どストレートな名前のお店。その名も「TOKYO SUSHI」!
「GU」のショップスタッフ
どれだけファーストリテイリングさんが好きなんだって、自分でも思います(笑)。

プロフィール

Furui Riho
幼少期からのゴスペルで培った音楽的ルーツを基に、作詞・作曲のみならず編曲にも携わる北海道出身のシンガーソングライター。2019年に配信シングル「Rebirth」をリリース。2022年には1stアルバム『Green Light』を、2024年には2ndアルバム『Love One Another』発表。全国ツアーも開催し、ミュージックラバーを中心に注目を集めている。
オフィシャルサイト:https://www.furuiriho.com/

インフォメーション

●最新リリース情報
Digital Single「MONSTER」
配信リリース

前作「Tomorrow」に引き続き、グローバルに活躍する豪?プロデューサーTaka Perryとタッグを組んで制作された。“誰だってモンスター”になり得るからこそ、分かり合うことの大切さをテーマにした、春らしい軽快さを感じるキュートなポップチューン!

●ライブ情報
Furui Riho Live Tour 2025 -Dear my friends-

9/13(土)北海道 函館club COCOA
9/15(月・祝)北海道 小樽GOLDSTONE
11/6(木)北海道 PENNY LANE24
お問い合わせ/WESS
TEL/011-614-9999

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